>  > あはき法と広告|検討会での議題は?

あはき法と広告|検討会での議題は?

あはき法と広告|検討会での議題は?

2018年5月10日に第1回が開催された「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」(以下、検討会)。2019年3月18日には第6回が開催され、今後の延長が決まっています。こちらでは、検討会の概略等についてお伝えしていきます。

1. あはき法による広告の制限

まずは現在の「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」(以下、あはき法)の広告制限について簡単にご紹介します。あはき法の目的は医療類似行為の規制を目的としており、それに伴って広告表現等に規制がなされています。以下は、あはき法における広告可能事項の概略です。

  • 施術者である旨並びに施術者の氏名及び住所
  • 業務の種類
  • 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
  • 施術日又は施術時間
  • その他厚生労働大臣の指定する事項

なお、備考には「但し、施術者の技能、施術方法又は経歴に関する事項にわたってはならない」とした記述があります。

上記以外の事項については原則、広告に盛り込むことが規制されている状態です。これは非常に限定的なものであり、結果としてあはき法違反の広告が氾濫しているのが現状です。

この事態を見た社会保障審議会医療保険部会「あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会」「柔道整復療養費検討専門委員会」が、広告の適正化を指摘したことが、検討会開催のきっかけとなりました。加えて、2018年に改正された医療広告ガイドラインも影響を与えています。

2. 広告検討会で議論されてきたこと

まずは第1〜5回検討会の議題について、概略を見ていきましょう。

第1回(2018年5月10日) あはき及び柔道整復師等の広告の現状と課題について/その他
第2回(2018年7月18日) 第1回検討会の主な意見について/施術団体からの広告に関する提案/その他
第3回(2018年10月10日) 地方公共団体、保険者からの広告に関する提案/その他
第4回(2018年11月22日) これまでの議論を踏まえた論点整理/その他
第5回(2019年2月14日) 景品表示法の概要/表示等の適正化の取り組み/その他

第1〜4回までの内容は、あはき及び柔道整復師等の広告に関する現状と課題を明らかにし、施術をする側と受ける側からの提案を吸い上げたうえで、それを取りまとめることが主です。

第5回からはより具体的な表記の討論が開始

その後、第5回からは広告表示に関する具体的な意見交換が行われるようになりました。主な論点は、表記内容が医療機関と誤認される可能性について討論されています。具体的な意見の例を要約したものが以下です。

<施術者>

  • 治療所、治療院という言葉が医療機関と誤認されることがあるのか疑問(施術所の名称)
  • 休診、往診などで「診」の字を使うことを認めて欲しい(施術日等の表示)
  • 保険取扱いは正確かつ的確な広告が必要で、適応症関係の表示をすべき(医療保険療養費支給申請の表示)

<保険者>

  • 「診療」「治療」という表記は認められない(施術所の名称)
  • 施術で統一すべき(施術日等の表示)
  • 交通事故を起因とする誘引性の高い不適切な広告が多く、誤解を招いている(医療保険療養費支給申請の表示)

<有識者>

  • 「治療院」「鍼灸院」「整骨院」の名称はある程度認めていき、無資格者に規制をかけるべき(施術所の名称)
  • 各団体の要望どおりに名称を決めていくことは、国民にとって良い体制になるか疑問。冷静な議論が必要(施術所の名称)
  • 治療、診察は医療機関が使うもので、国民の誤解を招く(施術日等の表示)

第6回の議題や検討内容は?

2019年3月18日開催の第6回では、これまでの検討会における議論の論点整理が行われました。その結果、以下の論点が示されています。

  • Webサイトの適切なあり方
  • 指導体制の確立
  • 国家資格外行為の広告規制
  • 広告ガイドライン案
    • 施術所の名称
    • 施術日等の表示
    • 医療保険診療費支給申請の表示
    • 適応症の表示
    • 料金の表示

また、厚生労働省より広告規制の趣旨や対象範囲、禁止事項等の基本的な方向性を医療広告ガイドラインと同様にするという提案がなされています。該当となる項目は以下です。

  • 広告規制の趣旨
  • 広告規制の対象範囲
  • 禁止される広告

「施術所の名称」「施術日等の表示」「医療保険療養費支給申請の表示、適応症の表示、料金の表示」に関する広告検討会構成員から出た意見の取りまとめも行われました。そのなかで、構成員から挙げられた声には反発意見も多く見られます。医療機関との混合を防ぐことが軸とはなっているものの、細かな表記などについてはまだまだ議論の余地が残されている印象です。

3. 6回で完結予定だったが議題があるので再び開催予定

2018年5月から続いてきた検討会は、今回開催された第6回でガイドラインが策定され、完結する予定でした。しかし、回を重ねるにつれて議論事項が残る結果となり、今後3〜4回の延長がなされる予定となっています。

4. まとめ

整骨院や接骨院などを経営していくうえで、広告は非常に重要な集客ツールです。今回の検討会でガイドラインが作成され、広告可能な事項が見直されれば、広告出稿に少なからず影響があるでしょう。第7回以降の検討会に注目が集まります。

関連記事

整骨院・接骨院の広告規制ルールはどう変わる?厚生労働省管轄の広告検討会

整骨院・接骨院の広告規制ルールはどう変わる?厚生労働省管轄の広告検討会

広告媒体の種類のそのメリット・デメリット

広告媒体の種類のそのメリット・デメリット

【経営者向けビジネス書】物販の売り上げを伸ばすために読んで欲しい本

【経営者向けビジネス書】物販の売り上げを伸ばすために読んで欲しい本

接整骨院、鍼灸、あんマ等治療院経営者の方は必見!ビジネスカードのメリットをご紹介

接整骨院、鍼灸、あんマ等治療院経営者の方は必見!ビジネスカードのメリットをご紹介

柔道整復師の無料メルマガ

「柔整業界の最新情報」や「整骨院経営者の方へのお役立ち情報」を配信していきます。



 

セミナー