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柔道整復師の教育カリキュラムが変わるかも…これからはエコーの時代か?

柔道整復師の教育カリキュラムが変わるかも…これからはエコーの時代か?

整骨院・接骨院におけるエコー(超音波画像観察装置)は、骨や軟骨組織まで観察できる観察方法として、実際の院での活用が広まっています。そして近年、柔道整復師の教育現場でも、その知識の必要性が問われ始めているのです。今回は、柔道整復師にとって必須になる可能性の高い、エコー技術についてご紹介します。


カリキュラム改善討論会で話題が出た!

2016年に実施された柔道整復師学校養成施設カリキュラム等改善検討会では、エコー機器の使用や種類について、教育カリキュラムに導入するかどうかの議論が行われました。

エコーによる観察は、整骨院・接骨院での診断領域と重なる捻挫などの場合、状態把握に役立つとされています。実際の施術所でのエコーの導入はまだ少数と言えますが、今後多くの施術所で活用される可能性の高い技術と言えるでしょう。

また、学会発表の記録などにも登場するエコーによる観察の精度や進化について、学会では一定の評価があり、国家試験での出題なども加味しながら教育カリキュラムへの導入が前向きに検討されました。

柔道整復師を志す学校では、大学と専門学校でエコーを扱うかどうかの判断基準がばらついていますが、議論内での見解では多くの学校で導入が進んでいるとのことです。

エコーについて、正式な教育カリキュラムへの盛り込みが決定すれば、柔道整復師の業務内容が全国的に改革されるきっかけとなるでしょう。


エコーについて今まではグレーな部分が多かった

整骨院・接骨院において、疾患の診断を行うことは法的に許されていません。緊急性を要する施術に関する知識及び判断基準はあるのですが、応急手当の領域を超えた診断は医師の判断が必要です。

エコーでの観察は、その観察結果を柔道整復師が患者に伝えることの境界線が曖昧になり、結果として勝手な診断を促してしまうため、使用に際しての注意が必要でした。全国的なエコー検査の普及が広まっていないのも、こういった要因があります。

エコー機器の使用について、学校側での教育方法も各教育現場に任されている部分が多く、正しい知識の統一が必要とされているのが現状なのです。


これからどうなっていく?

エコー検査は、使用そのものが違法というわけではなく、使用方法や患者への情報共有方法が違法を招く可能性があるのが、現状の課題です。エコー検査によって施術の適性や疾患部分の状況把握を正確に行うことは、患者への応急手当の精度を高めるためにも役立つことと判断されています。

したがって、その点において正しい知識をつけられるような教育カリキュラムが敷かれれば、整骨院・接骨院におけるエコー検査の利用は広まることが予想できます。エコー検査を通じて施術内容を判断することが一般化すれば、緊急性の高い疾患への対処レベルが全国的に高まるでしょう。

一方、エコー機器は現状非常に高価なものであり、廉価版の機器では観察の精度が落ちることも指摘されています。整骨院・接骨院で導入には、ある程度の投資が必要であるため、全国的な普及にはまだ時間がかかるでしょう。

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